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主にあって よろしく

説教要旨(12月 5日 朝礼拝 )
詩編 第24編 3~6節
ローマの信徒への手紙 第16章 1~16節
倉橋康夫

 パウロは、この手紙を閉じるに当たって、色々な人に「よろしく」との挨拶を書いています。これらの人々は、特別な人と言うよりは普通の人たちです。ここに出る人たち全てを扱うことは困難です。数人についてのみ記します。
 最初に出る人は、「フェベ」です。彼女は、<ケンクレアイの教会の奉仕者>です。この人については、紹介すると言います。パウロはこの手紙をフェベに託し、航路ローマに向かう彼女を見送った、と思われます。ケンクレアイの教会での奉仕から考えて、ローマに行っても、教会のために忠実に奉仕するに違いない彼女を、助けて欲しい、と言うのです。
 次からは、既にローマにいる人々への挨拶が続きます。<プリスカとアキラ>については、使徒言行録 第18章から情報が得られます。<エパイネト>は、アジア州での最初のキリスト者です。<マリア>は、ローマの教会のために、<非常に苦労した>と言います。パウロの思いやりの感じられる言葉です。<アンドロニコとユニアス>は、パウロより先に、キリスト者になっていたのです。彼らは、ここに名が出るだけの人たちですが、教会が教会として正しく立つために、教会の信仰を守り、教会を支える人物だったのです。
 更に、8 ~ 15節には、「アンプリアト」(8節)、「ウルバノ」・「スタキス」(9節)、「ペルシス」(12節)、「アシンクリフ」・「フレゴン」・「ヘルメス」・「パトロバ」・「ヘルマス」(14節)、の9名が特徴的で、奴隷の名です。この奴隷の名前に混じって、「ヘロディオン」(11節)と言います。これは明らかに、ヘロデの家系の人々のことです。他に、「真のキリスト者アペレ」(10節)、「トリファイナとトリフォサ」(12節)、「フィロロゴとユリア」(15節)、「ネレウスとその姉妹」(15節)「オリンパ」(15節)等の名があります。
 「ルフォスとその母」については、マルコ福音書 第15章21節で、主イエスに代わって十字架を担がせられた人は、ルフォスの父であるシモンというキレネ人であったことを、明らかにしています。このルフォスとその母がローマに移り住んでいたのでしょう。
 併せて読んだ、詩編 第24編3 ~ 6節には、主にあって挨拶を交わし合う人々とは、どのような人たちであるかが示されています。それは、主なる神のみ前において真実な人々。名が知られているかどうかではないのです。<主はそのような人を祝福し、救いの神は恵みをお与えになる>、と言うのです。
 パウロは、既に、第15章29節で、ローマ訪問の際には、<キリストの祝福をあふれるほど持って>行く、と述べていたのです。その主の祝福を以って、互いに祈り合って挨拶を交わし、またパウロからの挨拶も伝えて欲しい、と言うのです。
 この最後の挨拶で目立つのは、「主にあって」、「キリスト(・イエス)にあって」、という言葉が繰り返されていることです。これが、<主に結ばれて>、<キリスト・イエスに結ばれて>、<キリストに仕えて>、等々と訳されています。
 このように、パウロは、主キリストにあって、兄弟姉妹への挨拶を送るのです。ユダヤ人もギリシア人もない、男も女もない、奴隷も自由人もない、主にあって、1つの民とされている(ガラ3 : 28)のです。
 「主にあって よろしく」 主に結ばれている者として、主の祝福に包まれて生かされている者として、その祝福を分かちあう挨拶です。そして、この挨拶は、キリスト者同士の交わりを意味します。主キリストのみが、あの主の十字架の死と復活という出来事のみが、私たちキリスト者同士を結び合わせるものだからです。主にあって、この週の歩みへと出て参りましょう。
 

説教一覧(2010年度)

2010.04.04
あの方は復活された
2010.04.11
近くにおられる神
2010.04.18
偽りのない愛
2010.04.25
祝福を祈る
2010.05.02
すべての人と平和に
2010.05.09
子や孫たちにも教えなさい
2010.05.16
復讐からの解放
2010.05.23
聖霊の証印を受けて
2010.05.30
寄留者
2010.06.06
良心に従って
2010.06.13
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2010.06.20
神の子イエス
2010.06.27
今はどんな時か
2010.07.04
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2010.07.11
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2010.07.18
あなたは何者か
2010.07.25
我らは主のもの
2010.08.01
愛に従って歩む
2010.08.08
神の国は義と平和と喜び
2010.08.15
主こそ神、ほかに神はいない
2010.08.22
神のみ前における確信
2010.08.29
生ける希望
2010.09.05
忍耐と慰め
2010.09.12
逃れて、生き延びる
2010.09.19
望みの源なる神
2010.09.26
神の福音のために
2010.10.03
我らの誇り
2010.10.10
親子
2010.10.17
主が結ぶ契約
2010.10.24
主キリストの祝福を携えて
2010.10.31
過越の小羊
2010.11.07
天の財産を受け継ぐ
2010.11.14
十戒
2010.11.21
自分自身を知る
2010.11.28
平和の源なる神
2010.12.05
主にあって よろしく
2010.12.12
大いなる栄光
2010.12.19
メシアはどこに
2010.12.26
教会から教会へ
2011.01.02
善にさとく、悪には疎く
2011.01.09
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2011.01.16
あなたの心に留め、語り聞かせる
2011.01.23
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2011.01.30
味わい、見よ、主の恵み深さを
2011.02.06
光の証人
2011.02.13
試みと誘惑
2011.02.20
神によって生まれる
2011.02.27
独り子なる神
2011.03.06
主の道をまっすぐにせよとの声
2011.03.13
神の宝―選ばれた者たち
2011.03.20
この方こそ神の子
2011.03.27
何を求めているのか