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神の宝—選ばれた者たち

説教要旨(3月13日 朝礼拝)
申命記 第7章6~15節
ヨハネによる福音書 第15章11~17節
橋本いずみ

 わたしは今日、感謝と悔い改めをもってここに立っています。一昨日、大きな地震が東北・関東地方を襲いました。このような事態に遭遇する時、日常のことが感謝すべきことであると思い知らされます。人一倍苦労して今日を迎えた人がいるかもしれませんが、わたしたちの努力だけで礼拝を守ることはできません。それは地震が起きなくとも同じです。今日の礼拝も、今までわたしたちが捧げてきた礼拝にも、その背後には、神の選びがあります。
 「あなたは、何ものか?」という問に対する答えとして、わたしたちに共通するものあります。それは「あなたの神、主の聖なる民である」ということです。この言葉に続けて「あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び宝の民にされた」と言います。こんなわたしが、主なる神の「聖なる民であり」「宝の民」であるというのです。
 ここで「聖なる民」「宝の民」と言われているのは、神が特別に選び分かたれたものであるということです。そのことについて、さらに説明されています。「主が心惹かれてあなたたちを選ばれたのは、あなたたちが、他のどの民よりも数が多かったからではない。あなたたちは、他のどの民よりも貧弱であった。ただあなたに対する主の愛ゆえに、あなたたちの先祖に誓われた誓いを守られたゆえ」と神の選びの根拠をはっきりと述べています。
 民の数が多いということは、人間的に価値あることです。それに対して、貧弱であるというのは、選ばれる資格のないものということです。主なる神は、選ばれる資格などないものに心惹かれて、主の愛をお示しくださいました。それは、「先祖に誓われた誓いを守られたゆえである」と言います。神がわたしたちをお選びくださったのは、主なる神の一方的な愛によるものであり、神が誠実に誓いを守られる方であるからです。
 キリスト者としての人生は、洗礼を受けることから始まります。洗礼式では神が何の価値もない者を神の子として受け入れてくださるということが明らかにされます。そして、そこから始まる人生は、神の誓い(約束)が貫かれるということを経験させられる人生です。自分よりも確かな神が約束を貫いてくださることに信頼するのです。そして、このお方は、わたしたちに対して、愛を求めます。
 今日併せて読んだ新約聖書では、「互いに愛し合いなさい」と命じられています。その土台は「わたしがあなたがたを愛したように」ということです。
 主イエスは、続けて「友のために自分の生命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」と主イエスの愛をお教えくださっています。ヨハネによる福音書3章16節には、神の愛の偉大さが言い表されています。そして、ヨハネの手紙一の3章16節にも重要なことが書かれています。主イエスによって、わたしたちは愛を知ります。主イエスは、わたしたちを生かすために十字架にかかって生命を捨ててくださいました。わたしたちの生命は、自分で獲得したものではなく、主イエスによって与えられた命に他なりません。主イエスは、わたしたちを生かそうとします。ここで生かすというのは、神の愛にとどまり、神と共に生きることです。
 主イエスは、神が限りない愛をもって愛してくださっていることをお教えくださり、わたしたちを「友」と呼んでくださいます。こんな幸いなことはありません。主イエスがわたしたちのために自らを差し出してくださり、受け入れてくださったから、主の命令に従おうとします。そうすることによって喜びが満たされていくのです。
 わたしたちは、ここから主イエスの友として出て行きます。それは、喜びの実、愛が満たされるためです。神はわたしたちを選び、主の働きのために立たせて、任命して遣わしてくださいます。主の祝福を携えて主の愛によって満たされる喜びの実を期待しつつ歩み始めましょう。
 

説教一覧(2010年度)

2010.04.04
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2010.05.30
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2010.06.06
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2010.10.03
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2011.01.02
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