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宴会への招き

説教要旨(2月7日朝礼拝より)
ルカによる福音書 14:15-24
牧師 藤盛勇紀

 食事の席で、主イエスは「神の国での大宴会」という、気前の良い豪勢なたとえを語られました。主人は、僕を送って人々を招かせます。「もう用意ができましたから、おいでください」と。主人は、宴会に集まってくるであろう人々のことを思いながら、心を尽くして様々な用意をしました。そして、全てを用意し整えたのです。
 ところが、自分が招かれていることを知っていた人々は「皆、次々に断った」というのです。それぞれに理由があります。「人生の大事なことに取りかかっているのだ。宴会もよいが、そんなことに時間を費やしている場合ではない」。
 神が心にかけ手塩にかけて育てたイスラエルは、自分たちは特別な民だと知りながら、いつしかそれが、神から独立して歩む傲慢になっていました。
 だからイスラエルはダメだ、ということではありません。彼らは私たち人間の姿を代表しているのです。現代人の姿はまさにそうです。「神などあってもなくてもどうでもよい。人間の問題は人間の英知によって解決していく。自分たちでやっていくのだ」「自分の人生のエンディングの時でも神を呼び出してやろうか」。
 これは、信仰を持たない人のことだけではありません。キリスト者も無関係ではありません。「人生の重要問題については、まず自分で努力します」「信仰のことは、暇になったら考えます」と、心の内に言い放って当然の顔をしていないでしょうか。
 たとえ話の中の主人は、「貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい」と言い、さらに「通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れてきて、この家をいっぱいにしてくれ」と言います。なんだか、やけくそになって見境なく誰でも招いた、そういう話に聞こえても不思議はありません。
 しかしイエス様は、「そう聞かれるなら、それでもいい」と思われたのではないでしょうか。「とにかく誰でも招きたい。実際、誰をも招いているのだ。誰でも来てくれるなら、馬鹿にされてもいい。さあ、来てくれ。さあ、飲んでくれ、食べてくれ。蔑まれても馬鹿にされても、裏切られても、無理にでも、ただで人を招きたいのだ」。
 この主の招きを断る人々は、実際、主の底抜けの気前の良さを馬鹿にして蔑んでいるのです。「豊かなものとか本当の喜びというのは、恵まれて与えられるようなものでなくて、自分の力で勝ち取るものだ」と。
 結局、神様の招きに応えて、喜びの祝宴に与ったのは、まさか自分が神に招かれているとなど思いもしなかった人たちでした。
 神は、恥もいとわずに大胆に「この家をいっぱいにしてくれ」と言われます。多くの人々を招きたい、そのためなら、何ものをも惜しまない。イザヤ書55章にあるように、「銀を払うことなく、価を払うことなく」ただで求めて得よ、と言われます。私から食べよと。そうすれば、「良いものを食べることができる。あなたたちの魂はその豊かさを楽しむであろう」。
 主は私たちを熱心に招いておられます。据え膳どころが、全てが用意されています。信仰は、聞くことに始まります。そしてそれを認めること、認めて生きることです。
 私たちの人生は、いつになっても忙しいと言えば忙しいのです。忙しいという字は、心を亡くすと言われますが、そうではありません。自分の心ばかりで一杯なのです。私たちの魂は、簡単にみ言葉から離れ、神から離れます。「信仰も神の言葉も大事だけれど、いまそんな余裕はない」と。
 だから、まだまだ席があるのです。だから主は言われるのです、「無理にでも人々を連れて来て、この家をいっぱいにしてくれ」。この、計り知れず気前の良い主のみ言葉と招きを信じて安らい、主の豊かさを楽しむ人は幸いです。
 

説教一覧(2015年度)

2015.4.5
おめでとう、主は生きておられる
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主がお求めになるもの
2015.4.19
主イエスとの旅
2015.4.26
自由を取り戻す
2015.5.3
人の力尽き、信仰が折れても
2015.5.10
父の約束を待ちなさい
2015.5.17
遣わされて生きる
2015.5.24
命を支える霊
2015.5.31
人に仕える主
2015.6.7
救いへの道
2015.6.14
キリストを知る道
2015.6.21
神様の愛
2015.6.28
この曲がった時代に
2015.7.5
主イエスを受け入れる者
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2015.8.9
和らぎある教会生活
2015.8.16
もう自問自答はいらない
2015.8.23
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あなたのともし火
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主が備えてくださる
2015.9.27
器の中身
2015.10.4
キリストの仲間として
2015.10.11
ここにも天のはしごは届いている
2015.10.13
平和のレベル
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2015.11.1
神の国を受け継ぐ者
2015.11.8
愛は神から
2015.11.15
大切なあなた
2015.11.22
何に備えて生きるか
2015.11.29
火を投ずる主
2015.12.6
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あがめよ、わが魂
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はるばる来られた神
2015.12.27
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2016.1.3
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2016.1.10
狭い戸口から入れ
2016.1.17
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2016.1.24
神から招かれて
2016.1.31
創造の信仰
2016.2.7
宴会への招き
2016.2.14
旅立ち
2016.2.21
主の弟子として
2016.2.28
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2016.3.13
主イエスの沈黙
2016.3.20
光の子らの賢さ
2016.3.27
急いで行って告げなさい