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命に与る安息日

説教要旨(11月23日朝礼拝より)
ルカによる福音書 6:1-11
牧師 藤盛勇紀

 キリスト者は日曜日を「安息日」と呼ぶこともありますが、本来は土曜日が安息日です。神の創造のみ業が六日間。七日目に神はそのみ業を離れて安息なさって、造られた世界を祝福されました。人間が七日目に安息するのは、神の創造の働きと、神ご自身の喜びと祝福に対応しているのです。
 そして、安息日には、神の御言葉を聞き、神を讃美し、命を創造され喜ばれる神の祝福の中に、自分の命を見出して安息します。キリスト者たちも初めは土曜の安息日に礼拝していたのですが、主イエスが復活された日曜日(主の日)の朝に礼拝するようになり、やがて土曜の安息日よりも主の日の礼拝が中心となりました。私たちの罪を負って十字架につかれたイエス様が、死を打ち破って復活なさって、まことの命の道を開いてくださった日だからです。
 もともと安息日というのは、そのように命と自由に与る日だったのですが、その日を重んじるためにユダヤ人は、「あれをしてはいけない、これをしてはいけない」との掟を作り、自らを縛るようになりました。
 ある安息日のこと、主の弟子たちが麦の穂を摘み、手でもんで食べました。それが労働と見なされ批判されました。別の安息日にイエス様が手の萎えた人を癒されたのは、明らかな医療行為と見られました。
 それを指摘した律法学者やファリサイ派の人たちの魂胆は「訴える口実をみつけようとして」です。そして彼らの内には妬み憎しみがふくらみ、「怒り狂って、イエスを何とかしようと話し合った」のです。
 なぜ、そこまでいくのでしょうか。一つには、イエス様があたかも彼らを挑発するかのように安息日の問題を取り上げられたこと、そして「これ見よがし」に癒しをなさったことがあります。そして、ご自分が「安息日の主である」と宣言し、まさに「主」として自由に振る舞われたからです。これはもう、ユダヤ人には我慢ならないこと、決して見過ごしにできないことでした。
 イエス様は彼らに問われました。「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、滅ぼすことか」。その答えは明かです。
 安息日とは、「何もしない休み」のことではありません。神の安息は、私たちが仕事に疲れて休むようなただの「休み」とは違います。イエス様も言われたように、父なる神は、今も休むことなく働いておられます。その神が「安息」なさったのは、私たち人間をお造りになったことと関係します。それは他の被造物を造られた時とはわけが違います。神が人を造られた時、もうご自身から喜びと期待が溢れ出てしまうような仕方でお造りになったのです。
 その人間を、地を管理する者としてお立てになりました。神様は喜んで、私たちにお委ね下さったのです。神様の喜びと祝福を証しする人間を置かれ、言わば人間の背後にお下がりになられたのです。神の「安息」とは、そのように私たちを生かし用いてくださることと結びついています。
 だから安息日は「あれもしない、これもしない」日ではなく、神がどのようなお方であるかを改めて知って、私たちはどのように生きるべきかを知る日なのです。
 私たちは一週間の内の一日を神のための日として聖別します。そこで、時間の主も自分の人生の主も自分ではなく、主なる神であることを表します。そして安息日は、神が「聖別せよ」お命じになった、その御言葉に従って分けるのです。だから安息日は、神の御言葉に応答して生きる、神との交わりの時となります。
 ある神学者が言ったように、私たちは安息日(主の日)毎に「人生が試されている」のでしょう。そこで私たちの真の命が与えられ、更新されているからです。そして、安息日の主が私たちの命の主として生きておられるからです。
 

説教一覧(2014年度)

2014.6.1
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2014.6.8
地の果てに至るまで
2014.6.15
新しい喜び
2014.6.22
あなたを訪ねる王
2014.6.29
「できれば」と言うのか
2014.7.6
天使のメッセージ
2014.7.13
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2014.7.20
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2014.7.27
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2014.8.3
主の道を整えよ
2014.8.10
洗礼を受ける主
2014.8.17
主よ、しかし
2014.824
神に至る道
2014.8.31
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2014.9.7
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2014.9.14
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2014.9.21
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町々を巡る主イエス
2014.10.5
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2014.10.12
疲れた者に力を
2014.10.19
大胆に主に近づこう
2014.10.26
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2014.11.2
もう泣かなくてよい
2014.11.9
右の手を取ってくださる主
2014.11.16
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2014.11.23
命に与る安息日
2014.11.30
主イエスの祈り
2014.12.7
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2014.12.14
マリアの救い
2014.12.21
見よ、救いのしるしを
2014.12.28
地に届く天の光
2015.1.4
その方の星を見よ
2015.1.13
神の子とする霊
2015.1.18
心に逆らう愛
2015.1.25
主イエスを信じなさい
2015.2.1
土台の上に建てる
2015.2.8
痛みを伴う愛
2015.2.15
ただ一言に賭ける
2015.2.22
来たるべき方が来た
2015.3.1
歌え、神の国の歌を
2015.3.8
主イエスの言葉を思い出して
2015.03.15
安心して行きなさい
2015.3.22
主に仕える旅
2015.3.29
神の国の秘密