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主イエスを信じなさい

説教要旨(1月25日朝礼拝より)
使徒言行録 16:25-34
伝道師 上田真由美

 伝道者パウロとシラスは、フィリピで、福音を宣べ伝えていたために、牢に投げ込まれました。真っ暗な夜しかも、昔の牢の中だから十分な灯もない。そんな中で、この二人は神を讃えることを知っていました。讃美歌を歌い、神に祈って、礼拝をしていたのです。そんな中突然、大地震が起こり、牢の戸も囚人の鎖も解けてしまいました。それを見た看守は慌てて、囚人たちが逃げたものと思い、自殺しかけたのですが、パウロたちが、自分たちは逃げていない、そう告げました。看守は、それを喜んだだけでなく、こう聞きました。「救われるためにどうしたらよいでしょうか」。ということは、看守は前から、この二人が、人間が救われるためにどうしたらよいかを語り続けていたことを知っていたのでしょう。二人は答えました。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われる」。そしてこの言葉通り、看守一家は洗礼を受け、信仰の道に入りました。
 この看守にもし、この御言葉が語られなかったならば、自殺する他なかったのですから、この大変な状況の中での、この御言葉を受けた経験は、看守に本当に生きるために御言葉が必要であることを教えたとも言えるでしょう。私たちにももし、この御言葉が与えられなかったならば、生きることはただ、何とか働いて食べて、子供や老いた親を養って、家庭や職場で起きるごたごたを何とかしていって、死んでいくという空しいものでした。けれども、私たちの人生は、そんな目的も意味もない人生ではない。どんなに大変でも、様々な力が不足していても、病弱でも、年老いても、なお生きるに足る人生、望み多い人生です。それは「主イエスを信じたら救われる」という御言葉を受けているからです。聖書は、生きている時と死ぬ時とを通して、私たちにまことの慰めと望みと生きる意味を与えてくれるもの、それは「主イエスを信じなさい」という御言葉だと言うのです。この看守を鎮め慰め、この混乱状況を収めることができたのは、「主イエスを信じなさい」という御言葉だと。
 この御言葉は、どんな生活も救われるということですが、その中心は主イエスキリストです。十字架の罪の赦しによって、この私が救われるということです。この十字架の贖い以外からは、どこからも人間を本当に救うものは出てこない。
 ここでは、「神を信じなさい」ではなく、「主イエスを信じなさい」とあります。この地上に到来され、人間としての生活をされたイエスというお方を信じることができないと、唯一の神を本当に信じることはできない。様々な偶像から免れて、まことの神を信じるに至る唯一つの道は、「主イエスを信じる」こと、神として信じること、だから「主イエスを信じなさい」と記されているのでしょう。
 辛い事が起こって、なお信じなさいとおっしゃるのですか、そう問いたくなる時があります。それは私たちのような不信な者だからでしょうか。そうではないと思います。歴史に残るパウロたちも、信仰の困難や行き詰まりを経験しています。ただ、どうしようもない立場に至っても、涙を流しながらでもなお、主イエスに信頼し最後まであのお方に寄り頼んだのです。この看守も、辛い状況の中、御言葉が語られ、「主イエスを信じる」者となったことで、唯一の「神を信じる」者(34節)とされ、まことの望みが与えられています。この後、問題がない時も、再び新しい問題が起きた時も、この看守を慰め生かしたのは、「主イエスを信じなさい」という御言葉と「そうすれば、あなたも家族も救われる」という厳かで喜ばしい御言葉だったでしょう。私たちも、洗礼後の生活の中でも繰り返し、この御言葉を聞き、まことの慰めと生きる力をいただきたいと思います。
 

説教一覧(2014年度)

2014.6.1
目を留めてくださる神
2014.6.8
地の果てに至るまで
2014.6.15
新しい喜び
2014.6.22
あなたを訪ねる王
2014.6.29
「できれば」と言うのか
2014.7.6
天使のメッセージ
2014.7.13
あなたはどこにいるのか
2014.7.20
今こそ、安らかに
2014.7.27
私のいるべき場所
2014.8.3
主の道を整えよ
2014.8.10
洗礼を受ける主
2014.8.17
主よ、しかし
2014.824
神に至る道
2014.8.31
誘惑と戦う武器
2014.9.7
実現する聖書の言葉
2014.9.14
実を結ぶ神の言葉
2014.9.21
力あるみ言葉
2014.9.28
町々を巡る主イエス
2014.10.5
み言葉が差し込む
2014.10.12
疲れた者に力を
2014.10.19
大胆に主に近づこう
2014.10.26
罪人を招く主
2014.11.2
もう泣かなくてよい
2014.11.9
右の手を取ってくださる主
2014.11.16
新しい喜び
2014.11.23
命に与る安息日
2014.11.30
主イエスの祈り
2014.12.7
幸いなるかな
2014.12.14
マリアの救い
2014.12.21
見よ、救いのしるしを
2014.12.28
地に届く天の光
2015.1.4
その方の星を見よ
2015.1.13
神の子とする霊
2015.1.18
心に逆らう愛
2015.1.25
主イエスを信じなさい
2015.2.1
土台の上に建てる
2015.2.8
痛みを伴う愛
2015.2.15
ただ一言に賭ける
2015.2.22
来たるべき方が来た
2015.3.1
歌え、神の国の歌を
2015.3.8
主イエスの言葉を思い出して
2015.03.15
安心して行きなさい
2015.3.22
主に仕える旅
2015.3.29
神の国の秘密