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和らぎある教会生活

説教要旨(8月9日朝礼拝より)
マルコによる福音書 9:38-50
伝道師 上田真由美

 自分たちに従って来ないのに、イエス様のお名前だけは使いたい放題使っている者たちがいました。十二弟子の一人ヨハネは、それは間違っていると思ったのでやめさせようとしました、と報告したのです。するとイエス様は、やめさせてはならない。私たちに従って来ない者たちは、わたしをどこまで信じているのか、それは分からない。しかし、わたしの名によって人を癒しているのだから、そういう私たちに反対しない者たちは味方なのだ、と言われました。味方だとは言われましたが、仲間だとは言われませんでした。
 コリントの信徒への手紙一12章3節に、「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」とあります。聖霊によって生きているならば、わたしを救い主として崇めるだろうから従って来ることができるはず。しかしそうでないならば、敵ではない、味方というだけであって、わたしに従って来る者(主の弟子)とは言えないということをイエス様は言われるのでしょう。
 その後で、子供や僕のような最も弱い者の信仰を躓かせるようなことがあったならば、そのために受ける裁きを免れるために、石臼を首に懸けられて海に投げ込まれた方がはるかによい、と言われます。この厳しい言い方は、この前のこととまるで違うようです。しかし信仰生活というのは、こういうふうな厳しい生活をすることであって、そのことが、人に対して同じように厳しくあれということではない、ということなのでしょう。人に対しては、その人が私たちに反対しなければ味方とみてもいい。しかし信仰生活というのは、やがて与えられる裁きに耐えられるかどうかということでもある。そのためには、体を失っても信仰を失わない方が幸せだ、地獄ではなくて神の国に入ろう、ということです。
 幸いなことに私たちは、そういうふうな立場に置かれている人間であるにもかかわらず、十字架の救いのゆえに救われたということがあります。しかしそれは、このような裁きが全く無くなった、ということではないのです。私たちは主の救いを持っていますから、安心して生きていられるだけのことなのです。そうだから自分はあくまでも厳しく、罪を犯さないように生きることが大事だということでしょう。
 そしてそれは、命の導き手であられるイエス様の望まれる所にくっついて行くということです。そして、イエス様の望まれる所にくっついて行くことに応じられるようになった時に、つまり自分をイエス様に委ねられるようになった時に、私たちの信仰生活ははじめて、「塩」付けられたものになってくる。恵みの味が現れ出てくるのだと思うのです。
 信仰生活というのは、頭の中だけで、こう考えてこういうふうに信じていけばいいというようなものではなくて、実際にイエス様に従って行くこと。それは、修行を積むというような何か苦行をしたり、ただ教えを受けたり教えを守ったりすることではなくて、それぞれの信仰に応じて、自分のできる範囲内で、実際にイエス様を愛していくことだと思います。
 最後に、「互いに平和に過ごしなさい」と言われます。口語訳では「互いに和らぎなさい」です。ここでまた話が一変します。どういう意味でしょうか。聖書は、信仰の強い者と信仰の弱い者があって、強い者は弱い者に対して親切にせよ、と教えています。あの人の信仰はあの程度でいいの?と思う私たちの心には、はっきりと決めて、ここから向こうの人は間違っている、だから切り捨ててしまいたいという思いがあるだろうと思います。自分の信仰の立場が最も正しいと思っていますから、そうでない人をゆるすことはできなくなるのです。それで人に対してはそんな信仰でいいの?と言いたくなる。そうでありながら、自分は一生懸命にならなかったりします。
 しかしそうではなくて、自分はイエス様のあとに従って行く。そして同時に人に対してはやさしさ、柔和を携えて和らぎあるものとする。それが教会の私たちの信仰生活なのだと思います。
 

説教一覧(2015年度)

2015.4.5
おめでとう、主は生きておられる
2015.4.12
主がお求めになるもの
2015.4.19
主イエスとの旅
2015.4.26
自由を取り戻す
2015.5.3
人の力尽き、信仰が折れても
2015.5.10
父の約束を待ちなさい
2015.5.17
遣わされて生きる
2015.5.24
命を支える霊
2015.5.31
人に仕える主
2015.6.7
救いへの道
2015.6.14
キリストを知る道
2015.6.21
神様の愛
2015.6.28
この曲がった時代に
2015.7.5
主イエスを受け入れる者
2015.7.12
幸せの中心
2015.7.19
人生の優先順位
2015.7.26
収穫は多い
2015.8.9
和らぎある教会生活
2015.8.16
もう自問自答はいらない
2015.8.23
必要なものはただ一つ
2015.8.30
上から来た祈り
2015.9.6
神の国は来ている
2015.9.13
あなたのともし火
2015.9.20
主が備えてくださる
2015.9.27
器の中身
2015.10.4
キリストの仲間として
2015.10.11
ここにも天のはしごは届いている
2015.10.13
平和のレベル
2015.10.25
あなたの豊かさ
2015.11.1
神の国を受け継ぐ者
2015.11.8
愛は神から
2015.11.15
大切なあなた
2015.11.22
何に備えて生きるか
2015.11.29
火を投ずる主
2015.12.6
今の時を見分ける
2015.12.13
あがめよ、わが魂
2015.12.20
はるばる来られた神
2015.12.27
忍耐して待つ神
2016.1.3
神の国は来ている
2016.1.10
狭い戸口から入れ
2016.1.17
救いの業は前進する
2016.1.24
神から招かれて
2016.1.31
創造の信仰
2016.2.7
宴会への招き
2016.2.14
旅立ち
2016.2.21
主の弟子として
2016.2.28
神の大きな喜び
2016.3.6
走り寄る父
2016.3.13
主イエスの沈黙
2016.3.20
光の子らの賢さ
2016.3.27
急いで行って告げなさい