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何に備えて生きるか

説教要旨(11月22日朝礼拝より)
ルカによる福音書 12:35-48
牧師 藤盛勇紀

 今日の御言葉は、主が再び来られる終わりの時について語られた言葉です。主イエスは、「神は烏さえ養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか」「草でさえ神は装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ」と慰めに満ちた言葉を語ってくださいました。ここで言われる信仰は、神様にとってあなたがどれほど大切な存在かを知るという意味での信仰でした。だから主は「思い悩むな」「ただ、神の国を求めよ」「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」と言われるのです。
 「思い悩むな」。それは、終わりのことについては信頼する主にお委ねして、いま神が下さるものによって生きることです。そして、終わりの時、神の国が完成される時は、「主が再び来られる時」ですから、単に世が終わるのではなく、私たちは「主にお会いする時」です。
 だからイエス様は、その時を待つ私たちの今の生き方を、「目を覚まして主人の帰りを待っている僕」と言われたのです。それは「思い悩まず」ですが、何の緊張もなく生きるのでなく、ある「時」を目指して責任的に生きることになります。
 最後の所にこうあります、「主人の思いを知りながら何も準備せず、あるいは主人の思いどおりにしなかった僕は、ひどく鞭打たれる。しかし、知らずにいて鞭打たれるようなことをした者は、打たれても少しで済む。すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される」。これは何か大変な責任を負わされたような緊張感を覚えさせられます。それなら、むしろ主人の思いを知らない方が、幸いではないかとも思わされます。
 しかし、そうでしょうか。「主人の思い」は、私たちが救われること、主なる神の命に生きることです。赦しと憐れみに満ち、私たちと共に大いに喜んでくださる恵みと祝福の御心です。それを知っている者は、多く与えられ恵まれた者です。主人の思いを知っている方が、はるかに幸せでしょう。
 知らない者はどうなるかと言うと、45節にあるように、主人のことなど眼中になく、自分が主になったつもりで、自分勝手に自己流で生きることになります。それは、自分は誰によって生きる者とされたかを知らず、自分の価値を知ることもない不幸です。
 主は、「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい」「主人が婚宴から帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人のようにしていなさい」と言われます。主人は「婚宴」から喜んで帰って来きます。どれほど喜ばしく楽しかったか、分かち合ってくれる。主はそういうお方として私たちの所に来られます。そして、僕は主人のために腰に帯を締めて備えているのですが、なんと、帰ってきた主人自らが帯を締めて僕たちに給仕をしてくれる、というのです。あり得ません。それほど気前の良い主人。そんな主を待つのです。
 僕は「ともし火」をともし続けます。帰ってくる主人の足下を照らして、喜んで迎えるためですが、ともし火は、闇の暗さの中で待つ者たちに希望を告げます。
 終わりの時は希望の時です。神の御前に、私たちが罪赦された者として立つことができるようにしてくださったあのお方、私たちのための精算をすでに済ませてくださったあのお方と、お会いするのです。このお方を待つのは、使命と責任と緊張感のある、ワクワクする日常と人生を形成します。
 主は来られ、終わりの時に立たれます。主ご自身が救いを完成し、神の国を全き形でお与えくださって、全てのものを、恵みの支配の中においてくださいます。その終わりの時を目指して、いまこの地上で御心を表していく。それこそ、希望に満ち、意味に満ちた人生でしょう。
 

説教一覧(2015年度)

2015.4.5
おめでとう、主は生きておられる
2015.4.12
主がお求めになるもの
2015.4.19
主イエスとの旅
2015.4.26
自由を取り戻す
2015.5.3
人の力尽き、信仰が折れても
2015.5.10
父の約束を待ちなさい
2015.5.17
遣わされて生きる
2015.5.24
命を支える霊
2015.5.31
人に仕える主
2015.6.7
救いへの道
2015.6.14
キリストを知る道
2015.6.21
神様の愛
2015.6.28
この曲がった時代に
2015.7.5
主イエスを受け入れる者
2015.7.12
幸せの中心
2015.7.19
人生の優先順位
2015.7.26
収穫は多い
2015.8.9
和らぎある教会生活
2015.8.16
もう自問自答はいらない
2015.8.23
必要なものはただ一つ
2015.8.30
上から来た祈り
2015.9.6
神の国は来ている
2015.9.13
あなたのともし火
2015.9.20
主が備えてくださる
2015.9.27
器の中身
2015.10.4
キリストの仲間として
2015.10.11
ここにも天のはしごは届いている
2015.10.13
平和のレベル
2015.10.25
あなたの豊かさ
2015.11.1
神の国を受け継ぐ者
2015.11.8
愛は神から
2015.11.15
大切なあなた
2015.11.22
何に備えて生きるか
2015.11.29
火を投ずる主
2015.12.6
今の時を見分ける
2015.12.13
あがめよ、わが魂
2015.12.20
はるばる来られた神
2015.12.27
忍耐して待つ神
2016.1.3
神の国は来ている
2016.1.10
狭い戸口から入れ
2016.1.17
救いの業は前進する
2016.1.24
神から招かれて
2016.1.31
創造の信仰
2016.2.7
宴会への招き
2016.2.14
旅立ち
2016.2.21
主の弟子として
2016.2.28
神の大きな喜び
2016.3.6
走り寄る父
2016.3.13
主イエスの沈黙
2016.3.20
光の子らの賢さ
2016.3.27
急いで行って告げなさい